サービス提供者
株式会社ninpath
実証を通じて提供している
サービス名
オンライン専門家相談サービス
令和7年1月時点のサービス状況
実証をしたサービスを事業として継続している
サービス概要
不妊カウンセリング・生殖心理カウンセリング・遺伝カウンセリング・不妊キャリアカウンセリング。生殖に関する悩みや心のもやもやによる、メンタルの落ち込み、カップル同士や周囲との人間関係やコミュニケーション方法、悩んでいることや心に引っかかっていること、抱えているトラブルなど、妊活、流産死産、産まない選択といった生殖にまつわる様々な困りごとについて、専門家相談を組み合わせたオンラインカウンセリングサービスを選べる。
サービス導入先・利用者
〇法人等組織向けサービス
〇個人向けサービス
対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安
〇企業、自治体向け
〇規模不問
サービスのURL
サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス
不妊治療は保険が適用され、仕事との両立支援など厚生労働省や自治体による取り組みが増え、治療そのものへのアクセスがしやすくなりつつあります。一方で、高度不妊治療を受ける女性の約半数が、初期の段階からうつ症状が見られるとの研究*¹も出ており、当事者への心理的ケアは整備が進んでいません。また、生殖という複雑な問題を踏まえて心理カウンセリングを行える資格を保有する生殖心理カウンセラーは、全国に90名弱と非常に少なく、気軽に相談できる環境ではありません。そういった背景が不妊治療と仕事・キャリアの両立や不妊治療を受ける女性のウェルビーイングを妨げる一因となっています。
*¹Depressive symptoms, anxiety, and quality of life of Japanese women at initiation of ART treatment (Sci Rep 11, 2021)
株式会社ninpathでは、心理的なストレスや悩みを抱えやすい不妊治療前後の当事者が、客観的に自身のメンタル状態を把握し、オンラインシステムと充実したカウンセラー体制により誰でも気軽に心理カウンセリングにアクセスできる環境を提供します。当事者が心理カウンセリングを通じて、不妊治療中のメンタル不調とうまく付き合う術や、納得感のある人生選択のための仕事やキャリアとの向き合い方を知ることで、仕事や治療へのモチベーションが変化するか、就業活動に好影響(生産性向上等)があるかの実証を行います。
本事業の最終目標として、不妊治療が就業活動や女性のウェルビーイングのハンディキャップにならない社会の実現を掲げています。そのステップとして心理ケアを受けた方の半数以上が初期は「精神状態の変容」、中期で「具体的なアクションの変容」、長期で「就業状況など実際の成果」が確認できることを目指します。本事業期間内では、協力自治体を通じて合計200名の不妊治療当事者に対して、心理ケアを提供し、20~40代女性のうち半数以上の精神状態の変容(不妊治療や仕事との両立に対する気持ちのポジティブな変化)を目指します。
代表団体 | 株式会社ninpath |
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URL | https://ninpath.com/ |
※実施体制は2022年9月14日時点で確定している団体を記載
事業のご担当者から
ひとこと
株式会社ninpath/神田 大輔さん
私たちはこれまで、口コミ頼りの手探りな不妊治療について、遠回りをすることなくそれぞれに合った治療方針を検討できるよう、サポートを行ってきました。今後、この事業を通じて、自治体や企業の皆さまがより包括的に当事者をサポートできるような体制づくりを支援し、治療とキャリアのどちらも諦めない環境構築に注力していきます。不妊治療をはじめとした生殖に関する悩みを持っている方々の支援や、多様な人材の活躍を応援したいと考えている自治体の皆さま、また企業の経営者や人事担当の皆さまには、お気軽にお問合せいただけましたら幸いです。