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株式会社MamaWell

パーソナル助産師によるデータに基づいた母子の健康伴走サポートサービスパーソナル助産師によるデータに基づいた母子の健康伴走サポートサービス

現在の製品・サービスの提供状況
(2025年1月時点)

サービス提供者

株式会社MamaWell

実証を通じて提供している
サービス名

MamaWell for Biz

令和7年1月時点のサービス状況

実証をしたサービスを事業として継続している

サービス概要

妊娠・育児期の女性を対象に、利用者一人一人に専属の助産師が割り当てられ、貸与されたウェアラブルデバイスを常時装着することで日々の健康データ(心拍数や活動量、睡眠時間等)を記録。
専属の助産師は、週に一度のオンライン相談で、測定データや、利用者が記録した活動データを基に、快適に妊娠生活を過ごすための生活改善の支援を行う。利用者はいつでも専属の助産師とLINEで相談することができ、不安に寄り添う。MamaWellは3つの柱である、健康モニタリング・運動支援・面談で、妊娠生活をトータルサポート。

サービス導入先・利用者

〇法人等組織向けサービス
〇個人向けサービス

対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安

〇法人種別・規模に制限なし
〇企業・健康保険組合に所属する女性や、企業等に所属する男性の配偶者も対象

サービスのURL

https://mamawell.jp

サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス

info@mamawell.jp

取り組むべき課題

一般にはあまり認識されていませんが、妊婦の活動量は、国際推奨活動量に比べ不足しています。妊娠中の適切な身体活動は、妊娠期うつ病や妊娠合併症のリスクを下げる効果があり*¹*²、世界的に推奨されています*³。しかし、実態は「妊娠中は安静に」との考えが根強く、推奨活動量を達成している妊婦は10%未満という研究結果があり、妊婦の活動量は少ないのが現状です。この活動量不足は、妊婦の体力低下を引き起こし、就業の継続困難や予期せぬ休職・離職の原因になりかねます。特に、高齢出産や健康に課題を抱える妊婦が増加する中*⁴、活動量の適正化は、安全な妊娠出産を支える要となると考え、この課題への対応が求められます。

*¹Davenport M. H.,Ruchat S. M.,Poitras V. J.ほか:Prenatal exercise for the prevention of gestational diabetes mellitus and hypertensive disorders of pregnancy: a systematic review and meta-analysis.Br J Sports Med, 52(21),1367-1375,2018.
*²Davenport M. H.,Ruchat S. M.,Poitras V. J.ほか:Prenatal exercise for the prevention of gestational diabetes mellitus and hypertensive disorders of pregnancy: a systematic review and meta-analysis.Br J Sports Med, 52(21),1367-1375,2018.
*³Bull F. C.,Al-Ansari S. S.,Biddle S.ほか:World Health Organization 2020 guidelines on physical activity and sedentary behaviour.Br J Sports Med, 54(24),1451-1462,2020.
*⁴厚生労働省:令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況 母の年齢(5歳階級)・出生順位別にみた出生数

実証事業の内容

本事業は、三つの主要な取り組みを展開しています。まず「データに基づく身体づくり支援」として、ウェアラブルデバイスから得られる妊婦の健康データと当社開発のアプリの記録を連携させ、これらの情報をモニタリングします。モニタリング結果を踏まえ、2つ目の主要取組「週1回の助産師とのオンライン面談」を実施します。当社で研修を受けたパーソナル助産師が、適切な活動量を達成するための運動アドバイスや快適度向上のための生活改善の支援を行います。加えて3つ目の主要取組「いつでもチャット相談」を通じて、妊娠や出産に関する不安や悩みをパーソナル助産師に随時相談することが可能となっています。

この事業で貢献できること

本事業の「データに基づく身体づくり支援」により、「妊娠中の体力向上」「適切な体重管理(肥満・やせの予防)」に寄与します。また、「週1回の助産師とのオンライン面談」「いつでもチャット相談」は妊娠出産に関する相談を通じ「妊娠・出産・産後の不安軽減」「就労の快適度の向上」が期待されます。これらにより、長期的には「妊娠合併症・マイナートラブルの発生率低下」「妊娠に伴う離職率の低下・労働パフォーマンスの維持」「妊娠・産後うつや抑うつ状態の発生率低下」が見込まれます。これらのアウトカムは、就業妊婦だけでなく、就業妊婦を雇用する企業や地域社会にもメリットをもたらします。

事業体制の紹介

代表団体 株式会社MamaWell
URL https://mamawell.jp/
協力団体 SocioFuture株式会社、一般財団法人神奈川県警友会 けいゆう病院

※実施体制は2023年8月10日時点で確定している団体を記載

事業のご担当者から
ひとこと

株式会社MamaWell/関 まりかさん

MamaWellは、「女性がより健やかで快適に暮らせる社会を実現する」をビジョンに掲げ、「女性の生涯における健康をエビデンスに基づいてサポートする」をミッションとしています。本事業は弊社ミッションの具現化1号であり、正常な妊娠経過から逸脱する妊婦を減らし、いずれ全妊婦の健康維持を成し遂げることを目指しています。また、産前産後の働く女性において、予期せぬ休職・離職の防止や、妊娠や育児がキャリアの成長を抑える要素とならないようシームレスなキャリア形成の実現につなげることを目指します。

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