Femtech_02
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国立大学法人金沢大学

「思考するトイレ」としてのフェムテック情報ステーション構築と研究推進プロジェクト「思考するトイレ」としてのフェムテック情報ステーション構築と研究推進プロジェクト

現在の製品・サービスの提供状況
(2025年1月時点)

サービス提供者

国立大学法人金沢大学

実証を通じて提供している
サービス名

ふむふむフェムテック

令和7年1月時点のサービス状況

準備中

サービス概要

大学で働く女性教職員と社会人予備軍である女子学生に向けた個人の健康管理とフェムテック研究促進のためのトイレ内情報ステーションの構築。
金沢大学角間キャンパスにある4つの建物内10のトイレを「思考するトイレ」として、トイレごとに月経や不妊等女性の健康課題に関するテーマを設定し、関連するインフォグラフィックを掲示した。ダイバーシティ環境は、女性だけでなく、男性も含め皆で考えていかなければならないという方針から、女性トイレだけでなく、男性トイレ、また多機能トイレにも掲示した。

サービス導入先・利用者

男性・女性向けどちらかのサービスのみ

対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安

対象企業の規模等は限定せずに情報発信等を趣旨とする

サービスのURL

https://ipdi.w3.kanazawa-u.ac.jp/activity/735/

サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス

diversity@adm.kanazawa-u.ac.jp

取り組むべき課題

金沢大学では、令和4年4月にダイバーシティ推進機構を設置し、女性研究者・技術者支援、女子学生・若手研究者支援、ワークライフバランス支援、外国人・障がい者・LGBTQ+支援などを行っています。特に、女性研究者の増員は平成13年度から始め、徐々に成果はあがっています。しかし、日本における女性研究者の割合は諸外国に比べて16.9%と極めて低く*¹、さらなる取組が必要です。金沢大学では議論を重ね、女性が働きやすい職場環境整備が大学全体の意識を変えることにつながると考えました。女性の健康課題に大学全体として取り組み、個人のウェルビーイングを高め、女性が働きやすい職場、働きたい職場づくりを目指していきます。

*¹「男女共同参画白書 令和3年版」(内閣府, 2021)

実証事業の内容

教職員・学生を対象に女性の健康課題の理解を促進し、ヘルスリテラシーの向上によって、誰もが過ごしやく、個性や能力を発揮しやすい職場環境づくりを目指すプロジェクトです。メインは、大学内の男女別・多目的トイレに設置するフェムテック情報ステーション「思考するトイレ」です。トイレ壁面や個室内モニター等で、女性の健康課題に関するデータや情報を提供します。その他、附属図書館での展示や、学生と企業をつなぐワークショップ等を実施します。さらに、学内の研究者のフェムテックへの関心を高め、将来的には分野横断的研究の創出につなげます。

この事業で貢献できること

金沢大学の教職員・学生、約14,000人(うち、常勤女性教職員と女子学生総数約5,000人)のヘルスリテラシーが向上することで、個人のウェルビーイングが高まり、ワークライフバランスが充実することを目指します。研究しやすい環境を整えることで女性研究者が増えることを期待します。また、大学で学び、卒業・修了後に社会人として様々な業種に就く学生たちは、男性・女性ともに女性の健康課題に対する理解を深めることによって、将来、全国で働くであろう学生たちが、ダイバーシティを推進する中心的人材になることを想定しています。

事業体制の紹介

代表団体 国立大学法人金沢大学
URL https://ipdi.w3.kanazawa-u.ac.jp/

※実施体制は2023年8月10日時点で確定している団体を記載

事業のご担当者から
ひとこと

国立大学法人金沢大学/高橋律子(金沢大学ダイバーシティ推進担当、本事業担当者)さん

「フェムテック」は、女性だけを対象にしたものと考えられがちですが、女性の健康課題を考えることは、家族や同僚、パートナー、友人のことを考えることでもあります。トイレという誰もが使う場所、そして、誰もがちょっとリラックスできる場所でヘルスリテラシーを学ぶことで、毎日の生活が少し変化すること、また困ったときにどうしたらよいか、その解決の道筋が見つかるような取組にしたいと考えています。また、総合大学として、フェムテックの研究プロジェクトが立ち上がることを期待しています。特にテクノロジーと深く関わるフェムテックですので、理系の女性研究者に関心を持っていただけるようなプロジェクトにしていきます。関係する企業・団体を募っています!

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