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わたしの暮らし研究所株式会社

生理用品設置をきっかけに、みんなが快適に過ごせる環境を考えるLAQDAプログラム生理用品設置をきっかけに、みんなが快適に過ごせる環境を考えるLAQDAプログラム

取り組むべき課題

特定の状況でしか使用用途がない生活物品を個々人で持ち歩くことにおける時間的・作業的コストは、想像以上に高いものです。女性の体はセンシティブで、ある程度は月経周期を把握することができたとしても、自らの月経がいつ始まるのかを正確に予測することが難しく、一度始まってしまった月経を止めることはできないので、ただ「生理用品を使うときに持ち運ぶこと」という一見簡単に見えることが、簡単に実現できないのです。海外ではある生理用品設置設備が、長きにわたり、なぜ日本にはなかったのか。だれがどのように考えたら、設置をすることができたのだろうか。それが私たちが後世のために、今解きたい「問い」です。

実証事業の内容

本事業では、以下を実施します。
1)生理用品ディスペンサーの設置に関する実証実験
2)実証実験についての事前事後アンケートの実施とその分析
3)アンケートをもとにした、実施箇所である職場や学校でのセミナー
~トイレに生理用品が必要なことについて、公共施設管理者・ビル事業者・テナント企業全体で考える~
生理用品の調達に関する困難が起きている現状をジェンダーを超えてみんなで考えるものにするため、さまざまなワークでみんなが本当に納得できる相互理解の方法を模索します。

この事業で貢献できること

これらは、トイレだけの問題ではなく、ジェンダーに関係なくさまざまな方が過ごしやすくなる社会を考える活動の一環として、相互のコミュニケーションの質そのものの向上に寄与すると確信しています。生理用品の設置課題を起点として、「言いづらいこと」を当事者が相談でき、非当事者が「自分ごと化」する機会をつくる。そのプロセスをツール化して社会に提供・還元する。悩んでいる人が困っていることを口に出したものをみんなで解決しながら、女性のウェルビーイング向上のみならず、すべての人が健康的な社会生活を送ることに貢献します。

事業体制の紹介

代表団体 わたしの暮らし研究所株式会社
URL https://www.wk-k.com/
協力団体 ふしぎデザイン株式会社、NPO妊婦のくらし、株式会社丸和、株式会社山崎製作所

※実施体制は2022年9月14日時点で確定している団体を記載

事業のご担当者から
ひとこと

わたしの暮らし研究所株式会社/沢田 直美さん

私の物語は、2017年にプログラミングの勉強のため、外資化粧品メーカー日本ロレアル主催「Beauty x IoT Hackathon」にエントリーした時から始まります。このハッカソンで優勝したわたしは、副賞によるプロトタイプ改良の開発期間を通して、IoTで何ができるのか、どう役立てるのかを学びました。女性が使うものに対して先進的な技術を取り入れられたり、女性の視点が取り入れられたら、女性の生活は大きく変わるだろうと考えました。今回の機会では、生理用品のトイレ設置にフォーカスを当て、どうしたらみんなが心地よい社会を作っていくことができるのかについて、多様な企業の方々と検証を行なっていきたいと考えています!

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