現在も女性特有の健康課題やライフイベントで離職につながるケースが少なくありません。女性のライフステージや体調の変化は、個人的な問題として捉えられ、社会の認識や理解が遅れているのが実情です。また、不妊や更年期などの問題を抱え、離職を悩む女性にとって、医療従事者による専門的ケアに加えて、同じ悩みを持つ当事者同士の情報共有や意見交換の場があることの必要性も感じています。女性の健康課題による離職を社会課題と位置づけ、女性の体にまつわる正しい知識や情報を発信し、本人や家族、勤務先などの理解を進めることで、社会全体での意識改革を促すことが重要と考えます。
働く女性のさまざまな心と体の悩みについてみんなで話して考えるオンラインコミュニティ「フェムトーク」を運営し、ユーザーからの投稿や交流を促します。コミュニティ内の投稿から、働く女性の抱える健康課題や解決のために求められている情報を分析・整理します。その結果をもとに監修の順天堂大学・西岡笑子先生のアドバイスを、コミュニティ内や『産経新聞』および働く女性向けフリーマガジン『メトロポリターナ』で発信します。また、協力団体のさんぎょうい株式会社と協業し、本事業で得られた知見を男女問わず広く知っていただくためのセミナーも開催いたします。
本事業の実施により、働く女性が「健康課題や働き方」に関する悩みを共有する、もしくはその悩みに共感することで、孤立感を緩和させ、前進する気持ちを持たせられる場の創出を目指します。また、女性特有の健康課題について、専門家の監修に基づいたアドバイスや正しい知識を発信をすることで、ウェルビーイングの向上と課題解決および離職の防止を促します。また、これらの情報をメディアで発信することで、個人の問題として捉えられがちな女性特有の健康課題が、社会全体の課題として認識される気運を醸成する一助となると考えています。
株式会社産業経済新聞社/日下 紗代子さん
産経新聞社は、女性の心と体のケアを考え、よりよい未来につなげる「フェムケアプロジェクト」を2021年10月に立ち上げました。家庭や職場、学校などあらゆる場面で、誰もが当事者として、互いに語り合い、理解し合い、寄り添うことのできる社会の実現を目指し、意識と行動を促す情報を発信しています。その一環として、働く女性の悩みをひとりで我慢せず、みんなで共有できる場の創出を目指し、今回の実証事業に参加しました。ぜひ、多くの方に本コミュニティにご登録いただければと思っております。また、弊社が発行する『メトロポリターナ』でもフェムテック・フェムケアに関して連載や特集で情報を発信していますので、ご覧いただけましたら幸いです。
代表団体 | 株式会社産業経済新聞社 |
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URL | https://www.sankei.com/special/femcareproject/ |
協力団体 | さんぎょうい株式会社 |
※実施体制は2022年9月14日時点で確定している団体を記載
事業のご担当者から
ひとこと