サービス提供者
アルプスアルパイン株式会社
実証を通じて提供している
サービス名
ペリノス
令和7年1月時点のサービス状況
実証で実施した内容を一部変更してサービスを提供している
変更後の概要
提供先をサロンだけではなく医療機関等の追加と、市場形成の為の企業向けの福利厚生サービスを追加
サービス概要
骨盤底筋トレーニングの継続を理学療法士による指導と、セルフトレーニングをサポートする「ペリノス™」を用いるサービス。
ペリノスは、筋電センサで骨盤周辺の筋肉の動きを感知し、リアルタイムに力の入れ方や回数をアドバイスできるデバイスである。トレーニング時に骨盤周辺に装着し、筋肉の動きをリアルタイムにフィードバックできる。女性に多いとされる骨盤底筋群が弱ることで引き起こされる体の不調や悩みを解消するために、運動の継続性向上と効果の最大化を目指す。
サービス導入先・利用者
〇法人等組織向けサービス
〇個人向けサービス
〇女性向けのサービスのみ
対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安
〇企業の福利厚生、サロン、ジム、病院、クリニック
〇導入可能な企業の規模は1~99人
〇事業当初は女性のみ、事業開始3年を目安に男性・女性向けサービスへ展開予定
サービスのURL
サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス
女性の約1/3が尿失禁トラブルを抱えている*¹というデータがあります。その症状自体の恥ずかしさだけでなく、症状の程度や環境によって、女性としての尊厳にも関わるため、受け入れがたく、他人に悩みを打ち明けられない傾向もあり、尿失禁トラブルの実態を把握することが難しくソリューションの進化が遅れています。また、尿失禁の原因の多くを占める腹圧性尿失禁の解決には継続的な骨盤底筋トレーニングが効果的だと立証されていますが*²、認知度の低さや筋肉の動きを捉えることの難しさ、効果がすぐに出にくいことから、継続するためのモチベーション維持が困難というのが課題です。
*¹中高年における尿失禁に関する調査(第55巻 日本公衛誌 第7号,2008)、日本女性20代から60代40,000人に聞く、UI(尿もれ)実態大規模調査(P&Gジャパン株式会社,2019)
*²女性下部尿路症状診療ガイドライン[第2版](一般社団法人日本排尿機能学会,2019)
アルプスアルパイン株式会社で開発している筋電センサ技術を搭載したセンシングデバイスとスマホアプリが連携し、骨盤底筋のセルフトレーニング中の筋活動量を可視化します。その記録を見ることで、トレーニングの実効性を体感できます。また、トレーナーによるレッスンと組み合わせることで、日ごろの履歴データに基づいた個別指導や、その人に最適なプログラム提案を受けられ、より効果的なトレーニングが可能になります。トレーニング継続への高いモチベーションの維持、トレーニング効果の最大化をサポートしていきます。
本事業では、尿失禁の不安や悩みを抱えながら働く女性を対象に約3か月間サービスを提供し、骨盤底筋トレーニングをしていただきます。期間中は成果が効果的に出せる実施頻度をトレーナーが指示し、その頻度で継続できるよう支援します。その結果、症状の改善が認められ、QOL向上(業務効率、外出意欲向上等)に繋がることを実証します。長期的には、ウェルビーイングや美容に関心のある女性を取り込むサービスへと進化させながら、尿失禁を予防・早期改善し、「やりたいことをあきらめない」社会環境の構築を自助の面から下支えします。
代表団体 | アルプスアルパイン株式会社 |
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URL | https://www.alpsalpine.com/j/ |
参加団体 | 学校法人 甲南女子大学、学校法人 行岡保健衛生学園、In MuSE.合同会社、江川産婦人科 |
協力団体 | 株式会社アルプス物流、地方自治体、株式会社アルプスビジネスクリエーション |
※実施体制は2022年9月14日時点で確定している団体を記載
事業のご担当者から
ひとこと
アルプスアルパイン株式会社/玉澤 摩美さん
健康に関する社内アンケートの女性回答者203人中190人が身体に何らかの不調を抱えながら業務に従事しているという結果が出ました。さらに、市場調査においては、中高年齢層の多くが尿失禁の悩みを抱えながら日常を過ごしており、自分にも起きる確率が高いことを知りました。特に尿失禁に有効といわれる骨盤底筋トレーニングは、「すぐに始め、ずっと続け、効果が実感できる」ことが大事だと考え、自社技術と人のサポートによる正しい方法で生涯続けられるサービスを目指しています。女性の「キャリアを途中で諦めることなく活躍し続けたい」という願いを叶え、QOL向上とともに企業の健康経営にも役立つツールとして社会に浸透させていきたいです。