


40代以降の女性は更年期に差し掛かり、ホルモン変動による身体的・精神的不調を抱えやすい一方で、症状の個人差が大きく、周囲の理解不足から適切な支援を得られないケースが多くあります。厚生労働省の調査*1によると、40代女性の28.3%、50代女性の38.3%が更年期障害の可能性を認識しながら、医療機関受診は1割未満にとどまります。経済産業省の試算*2では、更年期症状による経済損失は年間約1.9兆円に上り、NHKの調査*3では約46万人が更年期離職を経験したと推計されています。更年期症状は労働パフォーマンスやメンタルヘルスに影響を与え、離職や生産性低下の要因となっているにもかかわらず、企業における対応は遅れています。そのため働く女性が心身の変化に向き合いながら安心してキャリアを継続できるよう、職場全体での理解促進と支援体制の構築が喫緊の課題です。
*1 厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果(2022年7月26日)
https://www.mhlw.go.jp/content/000969166.pdf
*2 経済産業省「経済産業省における女性の健康支援について」(2024年3月)
https://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku_kanshi/siryo/pdf/ka34-3.pdf
*3 NHK「更年期と仕事に関する調査2021」(労働政策研究・研修機構 JILPTリサーチアイ第70回で分析)
https://www.jil.go.jp/researcheye/bn/070_211105.html
本事業は、更年期に差し掛かる40歳以上の女性従業員に対して、心身の不調をセルフケアできる環境を提供するため、時間や場所を問わず24時間いつでも利用可能なオンラインマインドフルネスを活用して提供し、アンケートにより更年期症状の有無を可視化し、無症状の方には一般的なマインドフルネスを、自覚症状のある方(通院や病名診断はされていない方)には専門家監修のもと開発された更年期に特化した全8回の構造的プログラムを提供するという、個別化されたアプローチを採用しています。
本事業ではプログラム参加者がマインドフルネスプログラムに参加することにより、身体的にも心理的にも健康状態が向上・維持され、同僚との関係性も良好で、健康に関わる行動を維持し続けることができる状態を目指します。そうすることで、リテラシー向上とともにな意識・行動変容が見込まれ、ストレスのみならず、疲労感、睡眠、心理的安全性等、これらすべての成果・効果の先に「働く女性のウェルビーイング向上」を想定することができます。本プログラムが目指す最終的な目標は、男性社員にも更年期啓発セミナーを行いつつ、男性・女性ともに生産性Upによって、企業価値の高まりを想定しています。
サービス提供者
株式会社Melon
実証を通じて提供している
サービス名
更年期症状改善プログラム
令和7年8月時点のサービス状況
実証中
サービス概要
脳科学や心理学でエビデンスが認められたマインドフルネスを応用し、科学的なアプローチに基づいたサービスを法人・個人のお客様に提供している。同社は、学びと実践の両軸で、メンタルヘルス予防、コミュニケーション向上、リーダーシップ強化等のプログラムを研修、ワークショック、クラス、オンラインサービスを提供。今後も株式会社Melonは、セルフマネジメントスキルの向上を通じて、個と組織、社会が変革を生き抜く力を築いていくことを目指している。
サービス導入先・利用者
〇法人等組織向けサービス
〇個人向けサービス
〇男性向けサービスを含む
対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安
〇大企業
〇規模不問
①離職防止改善、エンゲージメント向上に取り組んでいる法人
②健康経営に取り組んでいる法人
③パーパス経営に取り組んでいる法人
④コミュニケーションやセルフマネジメントの研修に取り組んでいる法人
サービスのURL
サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス
| 代表団体 | 株式会社Melon |
|---|---|
| URL | https://www.the-melon.com |
※実施体制は2025年8月31日時点で確定しており、掲載を希望した団体を記載
事業のご担当者から
ひとこと
株式会社Melon/橋本 大佑さん
多くの働く女性が、更年期をはじめとする心身の変化に不安を抱えながら日々お仕事に取り組まれています。私たちは、そうした女性お一人おひとりに寄り添い、科学的なアプローチで健康とウェルビーイングをサポートしたいと考えています。また、企業で働く男性にも理解を促す活動を広げていきたいと考えています。日本企業の女性活躍推進を次のステージへと押し上げる原動力となればと思います。