


女性特有の健康課題は、労働パフォーマンスやキャリア継続に大きな影響を及ぼす一方で、国内における対応は依然として限定的です。特にセルフメディケーション力の不足や、職場における理解の不足は、女性の働きやすさを阻む要因となっています。
当社が2021~2023年に実施した事業環境調査からも、以下の課題が明らかになりました
1.女性ホルモン分泌に伴う心身のゆらぎ(低温期・高温期)に対する理解が不十分であること
2.心身のゆらぎへの対処方法が自己流に陥りやすく、科学的根拠に基づいた方法が活用されていないこと
3.睡眠への意識はあるものの、慢性的な睡眠不足が継続していること
4.職場環境において、約7割の女性が上司や周囲の理解を望んでいること
これらの結果から、女性自身のセルフケアの支援と同時に、職場を含めた周囲の理解促進が不可欠であることが明らかになりました*1。
*1 東京都実,2023-5,都内で働く女性3500人+企業担当者200人へのアンケート調査結果(働く女性のウェルネス向上員会HPより)
本事業では、自分自身で体調のコントロールができる「体調ナビゲーションサービスRizMo」の提供と、一人で悩むことなく専門家にいつでも相談できる「ヘルスケア相談サービス」の提供により、セルフメディケーション力の向上図ります。また、体験型職場ワークショップを実施し、心理的安全性を確保できる周囲のリテラシーの向上を図ります。
本事業では、自分の体を正しく知り、データに基づいて提供されたアドバイスを実践することで、セルフメディケーション力の向上を目指すとともに、専門家にいつでも相談できる環境をつくることで、一人ではない安心感の醸成を促し、女性当事者のパフォーマンス向上を目指します。また、職場での上司・同僚等とのコミュニケーション活性化により、職場へのエンゲージメント向上を図ります。本サービスが目指す最終的な目標は、企業、自治体を通じたサービスとして実装されることで、社会全体として、女性のパフォーマンス向上と職場へのエンゲージメント向上、さらにはウェルビーイングな社会を目指します。
サービス提供者
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社
実証を通じて提供している
サービス名
体調ナビゲーションサービスRizMo
ファミワン ヘルスケア相談サービス
令和7年8月時点のサービス状況
実証中
サービス概要
自分自身で体調をコントロールできるようにサポートする「体調ナビゲーションサービスRizMo」と、「オンライン健康相談サービス」の提供と共に、基礎知識向上のためのセミナー動画の配信、および職場での心理的安全性を確保するワークショップを実施する。これらのことにより、女性のパフォーマンス向上と職場へのエンゲージメント向上を図る。
サービス導入先・利用者
法人等組織向けサービス
対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安
〇法人種別に制限なし
〇規模不問
①人的資本経営
②健康経営、女性活躍推進などに取り組んでいる法人
サービスのURL
https://ec-plus.panasonic.jp/store/page/RizMo/
https://lp.famione.com
サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス
https://ec-plus.panasonic.jp/store/page/RizMo/support/contact/
las-dei-od@gg.jp.panasonic.com
| 代表団体 | パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 |
|---|---|
| URL | https://www.panasonic.com/jp/company/living-appliances.html |
※実施体制は2025年8月31日時点で確定しており、掲載を希望した団体を記載
事業のご担当者から
ひとこと
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社/小泉 朱里さん
女性の健康課題による労働損失は、年間3.4兆円にも上るとされており、日本全体で取り組むべき重要な社会課題です。パナソニックは、100年にわたり「くらしに寄りそう力」を育みながら、人と地球の未来につながる感動的な製品やサービスの創造を目指し、社員一人ひとりのウェルビーイングを支える「人が活きる経営」を加速するため、職場環境の整備と誰もが輝ける新しい働き方の両面から取り組んでいます。
RizMoは、女性が日々の生活や仕事の中で自分らしく過ごせる環境づくりをサポートします。今後は、より多くの企業と連携しながら、社会全体でムーブメントを起こし、女性の健康課題に真正面から向き合っていきたいと考えています。