


日本において性別役割分業意識は根強く、キャリアの選択肢やロールモデルに触れる機会の不足が、働く女性の就労継続やキャリアの停滞に影響しています*1 。地方発で、働く女性のサポートサービスを提供するFUJIYAMA BRIDGE LABは、これまでの知見から都市部と比べて地方在住の女性の方にその傾向が強いと認識しており、地方での労働力不足の加速に影響していると考えています。また、地方企業は人材・コスト面の制約から、従業員の本音を拾い、職場環境を改善する仕組みを持つのは難しいのが現状です。その結果、女性のキャリア意欲の低下、離職の要因となっています。
*1 HR総研,ダイバーシティ経営に関するアンケート 結果報告(2022)
https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=343
本事業では、寄り添い型のAI「ルミナ」がユーザーと会話し、女性に内省や自己理解の機会を提供します。また、会話ログを匿名分析し、従業員の本音を分析したインサイトレポートを企業側に提供することで、組織改善施策を考える上でのヒントにしていただけます。本事業では、AIとの会話による女性の自己肯定感やキャリアに対する考え方の変化や、それが企業に前向きな効果をもたらすかを検証します。本事業を通し、プロダクトをブラッシュアップすることで、女性が自律的にキャリア形成できる社会の一助となることを目標としています。
本事業では、アプリ利用者がAIコーチと会話することで、心身ともに主観的ウェルビーイングが向上し、職務満足感やキャリア形成意欲が向上する状態を目指します。女性の体調やライフステージの変化による仕事への影響をテーマにしたセミナーに男女問わず参加いただくことで、女性の健康やキャリアにおける課題への理解を深めることを見込んでいます。これらにより、女性本人の自律的なキャリア形成の実現、働く女性が望むキャリアの獲得を通した企業価値の向上、さらに人材流出に悩む地域の価値向上を目指します。
サービス提供者
FUJIYAMA BRIDGE LAB株式会社
実証を通じて提供している
サービス名
つきのかたち
令和7年8月時点のサービス状況
実証中
サービス概要
働く女性の心身のサポートを行うアプリ「つきのかたち」を法人向けに提供。利用者である女性従業員は、看護師のノウハウとコーチングスキルを学んだAIコーチ「ルミナ」との会話、オンライン看護師相談、クリニック検索の機能を利用できる。ユーザーとAIコーチとの会話ログは匿名分析し、女性の心理状態や組織の課題を可視化し企業にフィードバックすることで、組織改善施策に利用していただく。
サービス導入先・利用者
法人等組織向けサービス
対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安
〇中小企業
〇規模不問
①女性活躍推進
②人的資本経営
③健康経営などに取り組んでいる法人
サービスのURL
サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス
| 代表団体 | FUJIYAMA BRIDGE LAB株式会社 |
|---|---|
| URL | https://fujiyamabl.com |
| 協力団体 | 株式会社TOKAIホールディングス |
※実施体制は2025年8月31日時点で確定しており、掲載を希望した団体を記載
事業のご担当者から
ひとこと
FUJIYAMA BRIDGE LAB株式会社/石岡 美来さん
女性は、特有の健康課題やライフステージの変化などにより、働くことを「選択し続けること」が難しいのが現状です。ロールモデルの不足や、内省の機会を得にくいことが、挑戦意欲やキャリア形成意欲の低下に影響しています。同僚や友人とは異なり、自分を飾らず向き合えるAIとの会話を通して、女性に内省の機会を提供し、自分の強みの確認や自信の醸成を支援するAIコーチ「ルミナ」の開発に取り組んでいます。また、女性の健康課題については、医療につながることが重要と考え、アプリからオンラインで看護師に相談できる機能やクリニック紹介の機能も備えております。女性の自律的なキャリア形成を応援したい企業の方、あるいはAI構築にご関心をお持ちの方など、ぜひお声掛けいただけましたら幸いです。