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株式会社JMDC

健診データ等を活用した症状ケアアドバイスによる、月経随伴症状サポート事業健診データ等を活用した症状ケアアドバイスによる、月経随伴症状サポート事業

取り組むべき課題

月経・PMS関連の症状や疾病による労働損失は社会課題であり、弊社で実施したアンケート結果においても、生理前〜生理中に約9割の方が心身の不調を抱えている*¹ことが分かりました。こうした課題の解決に向けたサービスが増えている一方で、過半数以上の働く女性が自発的な対処に至っておりません(PMSに対する対処について、「何もしていない」と回答した人が 63%*²)。その理由としては、月経・PMS症状は自分自身のことにも関わらず約7割*³の方が「症状の重さが正常なのか異常なのかがわからない」、「症状の程度が客観的にわからない」と感じており、本人が自身の症状を客観的に認知できていないこと、認知できていないために適切な改善行動に繋がっていないことが課題となっております。

*¹ 株式会社JMDC「女性の健康課題に関するアンケート調査」2023年9月(N=10,169名)
*² 日本医療政策機構「働く女性の健康増進調査 2018」
*³ 株式会社ツムラ「生理・PMSの本音と理解度調査」2022年3月3日

実証事業の内容

JMDCでは、集積した医療ビッグデータから月経・PMS症状と健診値等の関連性を分析し、関連性の高い健診値やユーザーの質問回答結果から「なりやすい症状」や「その症状に合ったアドバイス」をパーソナライズして提供するセルフケアアプリ(yulalance)を開発中です。本事業では、当アプリを利用した認知〜セルフケアとカウンセリングによるメンタルケア(cotree)を組み合わせ、利用者の不調にハード・ソフト両面から介入することとしております。これにより、働く女性のプレゼンティーイズム・QOL改善のサポートとなることを実証します。

この事業で貢献できること

本事業ではデータとICTの力で、働く女性一人一人の月経・PMS症状に寄り添い、解像度高く自身の症状を認知させること、改善行動に繋げることを目指しております。また、生理に伴う不調は婦人科疾患のサインであるケースも多く、病院受診も含めた行動変容を促すことで、予防や早期発見に繋がり、心身ともに健康に長く働くことに繋がると考えております。企業側としては福利厚生サービスとして導入いただくことで、リテラシーの向上から症状のケア、効果測定まで一気通貫で実施することが可能となり、働きやすい職場環境づくりに貢献できるものと考えております。

事業体制の紹介

代表団体 株式会社JMDC
URL https://www.jmdc.co.jp
参加団体 株式会社cotree
協力団体 オムロンヘルスケア株式会社

※実施体制は2024年8月21日時点で確定している団体を記載

現在の製品・サービスの提供状況
(2025年1月時点)

サービス提供者

株式会社JMDC

実証を通じて提供している
サービス名

yulalance×cotree for women

令和7年1月時点のサービス状況

実証中

サービス概要

健診データ等を活用したセルフケアアドバイス&カウンセリングサービスにより、働く女性の月経・PMS症状の改善をサポート。症状のケア、効果測定まで一気通貫で実施することで、働きやすい職場環境づくりに貢献する。
①yulalance:医療ビッグデータから月経・PMS症状と健診値等の関連性を分析し、「なりやすい症状」や「その症状に合ったアドバイス」をパーソナライズして提供。
②cotree for women:月経・PMS・更年期など女性特有のホルモンのゆらぎからくるメンタル不調を含め、臨床心理士など心理専門家にオンラインでカウンセリングできるサービス

サービス導入先・利用者

〇法人等組織向けサービス
〇女性向けのサービスのみ

対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安

〇企業や健康保険組合
〇対象:女性社員、男性社員の配偶者など
※サービス導入時のリテラシー向上セミナーは男女どちらも参加可能
〇導入可能な企業の規模:女性社員100人以上~

サービスのURL

https://yulalance.com

サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス

yulalance-operation@jmdc.co.jp

事業のご担当者から
ひとこと

株式会社JMDC/山谷 神奈さん

多くの働く女性が、「突然やってくる心身の不調に準備ができず、いつもどおり働けない自分を責めてしまう」といった悩みを抱えています。他方で、生理に伴う不調は「病気じゃないから大丈夫」と我慢してしまうことが多く、何もせず放置してしまうことが大きな課題です。当事業では弊社が長年培ってきたデータを活用した行動変容の仕掛けづくりのノウハウをいかし、適切な対処を促していきたいと考えております。健康経営や人的資本経営の文脈で、プレゼンティーイズムの改善やプレコンセプションケアの施策を検討したい、それにあたり効果検証を実施したいと考える企業様・健康保険組合様にぜひご紹介させていただけますと幸いです。

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