Femtech_07
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東レ株式会社

痛みの可視化・共感形成を促すWEBサービスとウェアラブル緩和デバイス開発痛みの可視化・共感形成を促すWEBサービスとウェアラブル緩和デバイス開発

取り組むべき課題

女性が働く職場において、女性自身が自分の身体の不調・痛み・悩みに気づき、それを表出しやすい環境を整え、健康に生き生きと働ける職場を提供することは極めて重要です。私たちは、「痛みのコミュニケーション」の重要性に着目し、痛みの可視化や悩みを他者と共有すること、精神的辛さの緩和というアンメットニーズに向き合う過程で、(1)痛みや悩みを1人で抱えないことの重要性、言葉で表現することの難しさ(2)痛みや悩みを周囲の人が気づき、理解してくれることの重要性(3)特に上位の健康課題は、肩こりや腰痛などの筋骨格系の痛み、精神的ストレスの悩みであることが明らかになりました。

実証事業の内容

本事業では、痛みの中でも、筋骨格系の痛みや精神的ストレスの緩和を目的に、ウェブサイトによる多様な痛みや悩みを表出し他者とシェアする場を提供することで、働く女性を中心とした心身状態の改善を目指した実証を行います。また、東レグループの東レ建設株式会社および東麗繊維研究所(中国)有限公司と連携し、日本や中国の女性を取り巻く痛みやその対応策についての調査および心身状態改善のための素材製品開発も実証事業に取り入れ、将来グローバルに通用する製品・サービスを目指して、取り組みます。

この事業で貢献できること

本事業の短期目標は、①プログラム参加者の健康リテラシーを向上させること、②プログラム参加者と周りの人の共感とサポートの促進による助け合うムーブメントを生み出すこと、③在宅での痛み緩和の選択肢を開発・提供することでQOLを向上すること、です。また、最終的には、女性特有の言いづらい、聞きにくい健康問題に対して社会全体で寄り添える環境と、安心・良質な素材や製品サービスが、デジタル基盤を介して提供される社会を“痛み経済圏”として創出することを目指します。

事業体制の紹介

代表団体 東レ株式会社
URL https://www.toray.co.jp
参加団体 東レ建設株式会社、東麗繊維研究所
協力団体 産前産後ケアセンターヴィタリテハウス

※実施体制は2024年8月21日時点で確定している団体を記載

現在の製品・サービスの提供状況
(2025年1月時点)

サービス提供者

東レ株式会社

実証を通じて提供している
サービス名

痛み緩和ウェアラブルデバイス

令和7年1月時点のサービス状況

実証中

サービス概要

痛みの可視化/緩和という課題に対して、従来ゲル電極に対して肌に優しく繰り返し洗濯できる布帛状電極シートを適用した痛み緩和デバイスを開発しながら、素材特性が最大限発揮できる電気刺激療法を物理療法の専門家と共同で追求。
こうした試みを通じ、痛みを持ちながら忙しく働く女性にとって、通院という選択肢だけでなく自宅でも痛みの治療ができるという選択肢の提供を目指していく。

サービス導入先・利用者

〇法人等組織向けサービス
〇個人向けサービス

対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安

導入可能な企業の規模は1000人以上

サービスのURL

https://www.toray.co.jp

サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス

si-bmpj.toray.mb@mail.toray

事業のご担当者から
ひとこと

東レ株式会社/浅沼 美絵さん

身体の痛みや心の痛みは、原因、経験、その時の環境や感情などに左右され、また表現の難しさもあり、自分だけで抱えてしまいがちだと思います。私たちは、その痛みを「見える化」し、分かち合えることが、認識・理解、共感による緩和、新たな解決策の創出へと繋がっていくと考え、取り組んでいます。今回の実証事業では、肩こりや腰痛といった男女ともによくある痛みを実証対象とすることで、共感やシェアで筋骨格系の男女差への理解や痛みの緩和を目指しながら、具体的な可視化/緩和デバイスの開発で、心とからだ両面で働く女性をサポートする解決策を提案していき、“痛み経済圏”という価値の創出で世界への波及を目指す一歩にしていきたいと考えています。

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