サービス提供者
豊田通商株式会社
実証を通じて提供している
サービス名
Flora株式会社「Wellflow」
令和7年1月時点のサービス状況
実証で実施した内容を一部変更してサービスを提供している
変更後の概要
サービス名を「Wellflow」に変更。 女性だけでなく、男性向けサービスも提供開始。
サービス概要
Flora株式会社よりAIで健康経営の課題を解決する「Wellflow(ウェルフロー)」を提供。
AIとデータ分析を活用しながら、月経や更年期などの性別特有課題に加え、一般的な健康課題についてもホルモンとの関連を踏まえた対策を提案し、全従業員が元気に働きやすい環境づくりをサポートする。
サーベイと研修とアプリの提供を通じて、企業の課題特定から健康リテラシーの向上、健康課題の解決を行う。
サービス導入先・利用者
法人等組織向けサービス
対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安
〇現在は企業(製造業、金融、保険)向けが大半だが、自治体との協業も検討中
〇導入可能な企業の規模は50名以上
〇性別不問
サービスのURL
サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス
縫製業で働く女性に「女性特有の健康課題」に関するインタビューをしたところ、「2時間に1回の休憩なので、月経期間中はタンポンとナプキンを併用しても経血漏れが心配」、「常に立ち作業なので辛い日は休みたい」などの声がありました。一方で企業側にも「従業員に突然休まれるとシフトを組み替える工数が発生する」などの困りごとがありました。女性特有の健康課題の調査は、女性の主観によるアンケート調査が一般的です。客観的指標である各企業の収益への影響等は定量化することが難しく、フェムテックサービスの効果の見える化を求めるニーズがあがってきています。世界の労働人口の約8割である約27億人が製造業に従事していることから、弊社は製造現場に寄り添い、働く女性のパフォーマンス改善を喫緊の課題として捉えています。
「グローバル展開力がある商社(豊田通商)」「製造現場(トヨタケ・TSAV)」「研究開発力があるFemTechスタートアップ(Flora)」という異なる業種・業態からなるコンソーシアムで実証を行います。具体的には、「製造現場で取得されるデータ」と「独自の自動ツールを用いて取得される女性従業員の健康や生活習慣に係るデータ」とを統合し、女性特有の健康課題による支障を客観的にデータ化します。
更に、各従業員の不調の原因となる行動、支障パターン等を解析し、パフォーマンス改善のためのパーソナライズレポートと、ソリューションの提供を行います。
本事業の短期目標は、①プログラム参加者自身が「健康状態と生産性の相関」に気づくことで、自身の体と向き合い、ケアを行う行動変容を起こすこと、②企業側は経済損失を把握し、女性特有の健康課題の改善支援を行い生産性改善を実現すること、です。将来的には「女性の健康データ」×「ものづくりデータ」でビックデータ基盤を構築します。また、製造業の企業・そこで働く女性に対してAIによるパーソナライズした施策を提供することで、女性だけが我慢をする必要がない魅力的な職場環境の整備に貢献します。
代表団体 | 豊田通商株式会社 |
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URL | https://www.toyota-tsusho.com/ |
参加団体 | トヨタケ工業株式会社、Flora株式会社 |
協力団体 | Toyotsu Safety & Automotive Components Vietnam Co., LTD. |
※実施体制は2023年8月10日時点で確定している団体を記載
事業のご担当者から
ひとこと
豊田通商株式会社/佐藤 俊一さん
私は、性差の問題で女性が我慢しながら働かれていること、それによりパフォーマンスが落ちていること、を女性従業員からの問題提起で初めて知りました。一方、管理する男性も、その痛みを分からない、プライベートなことだから触れにくい、等で管理の難しさを感じていました。経営陣もその課題に気づけていない実態がございます。そこで、私たちは、女性の健康状態によるパフォーマンス影響を客観的に示すことで、問題を可視化し、製造現場のカイゼンや個人の行動変容に繋がるサービス構築に取り組んで参ります。このような新しいテクノロジーが女性技能職の活躍を後押しし、国内における製造業を再興させる一助となり、さらにはグローバル展開に繋がれば幸いです。