サービス提供者
特定非営利活動法人FORECIA
実証を通じて提供している
サービス名
プレコン健診
令和7年1月時点のサービス状況
実証をしたサービスを事業として継続している
サービス概要
職域健診時に希望者を対象に採血を行い、妊娠・出産に関わる検査項目を受けられるインフラを構築。
月経困難症や性感染症などの早期発見も重視し、健康状態を把握しやすい機会を提供する。主に自治体からの委託により、地域の大学病院や産婦人科クリニックと連携し、検査後に必要な相談や通院、アフターフォローまで一貫して行える体制を整備する。これにより、将来の妊娠・出産への備えの他、健康課題への意識を高め働きながらでも安心してケアを受けられる支援を目指す。
サービス導入先・利用者
〇法人等組織向けサービス
〇女性向けのサービスのみ
対象としている法人の性質や
サービスの対象者の目安
〇サービス料の支払いは自治体 医療等の提携は大学病院
〇自治体単位で受託・県内健診対象者は2000人以上
サービスのURL
サービスの問い合わせ窓口となる
メールアドレス
近年わが国では女性の社会進出やライフスタイルの多様化等を受けて、結婚年齢の上昇や晩産化が進んでいます。*¹
一般的に年齢と共に妊娠のしやすさである妊孕性は低下するため、晩産化は不妊治療希望者の増加*²や少子化との関連*³が示唆されています。
不妊症に関連する疾患を早期発見するには早期受診が効果的ですが、日本では働く女性の健康管理に関する仕組みが不十分*⁴なため、産婦人科受診に物理的・心理的な障害が生じ、必要なタイミングで適切な診断及び知識提供を受け難い状況です。また、生活の中で性と生殖の健康に関する知識が不十分であり、夫婦の希望する妊娠・出産計画が叶えられないケースも少なくありません。
*¹厚生労働省「「出生に関する統計」の概況人口動態統計特殊報告」
*²国立社会保障・人口問題研究所「第16 回出生動向基本調査」
*³野村総合研究所「不妊治療の実態に関する調査研究」
*⁴Burden of menstrual symptoms in Japanese women - an analysis of medical care-seeking behavior from a survey-based study
モデル企業に対し、生殖・不妊・月経に関連する研修と事業所健診時に追加健診が出来る機会を提供します。対象者は20〜39歳の女性社員で、妊娠・出産に関連する最大13項目の追加検査を提供します。結果表は愛媛大学医学部附属病院が作成し、必要に応じてオンライン面談を行います。
本事業は、働く女性の妊娠・出産に係る定期的な健康チェックと地域の医師の助言が受けられる仕組みを事業所健診時に組み込むことで、不妊症につながる疾患の早期発見と疾患予防、婦人科受診の障壁を下げることを目的としています。
働く女性の健康チェックが出来る機会を強化し、早期の介入で不妊症に関連する疾患の早期発見に繋げます。婦人科受診の障壁を下げ、中長期的には、体外受精の患者数や治療期間の短縮を通じて、医療費削減や通院負担の減少が期待できます。これが女性のストレス軽減やキャリアと生活の両立に繋がり、ウェルビーイング向上に貢献します。結果分析や通知を行う医療機関は遠方ではなく、実際に通院が出来る地域の医療機関と提携し、本人と医療機関の関係性構築に寄与します。企業は女性の生産性維持と離職率低下のメリットを得られます。
代表団体 | 特定非営利活動法人FORECIA |
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URL | https://forecia-japan.com/ |
参加団体 | 秋田大学医学部附属病院、愛媛県、栄賢会 梅ヶ丘産婦人科、みずほ銀行 |
協力団体 | vivola 株式会社、みずほリサーチ&テクノロージーズ株式会社、愛媛大学医学部付属病院、愛媛県総合保健協会 |
※実施体制は2023年8月10日時点で確定している団体を記載
事業のご担当者から
ひとこと
特定非営利活動法人FORECIA/佐藤 高輝さん
私自身、不妊治療の経験者として、「もっと早く知りたかった」という声を無くしたいと思っています。現代は多くの女性が働いていますが、健康管理や早期受診の機会は十分ではないと感じています。私たちの事業は、女性たちが安心して健康チェックを受けられるような環境を作り出し、不妊症に関連する疾患の早期発見を目指しています。
今後は子どもを望む方や女性だけに留まらず、男性向けの健診事業も展開し、より多くの人々の健康をサポートしウェルビーイング向上に貢献してまいります。この実現のためには、医療機関、自治体、企業、大学などの皆様の協力が不可欠です。私たちのプロジェクトに共感していただけるパートナーを心よりお待ちしております。