月経や妊娠、出産などの女性特有の心身負荷に伴う労働損失は年間4,911億円*¹と言われています。近年、働き方改革や女性活躍推進法などの施行により、女性にとっての働きやすさは徐々に改善されているものの、依然として女性・男性社員・管理職のヘルスリテラシーレベルは変わらず、企業のサポート体制も充分ではありません。社員一人ひとりのヘルスリテラシーアップは、個人の判断や自助努力に委ねられたまま、組織および個人の生産性向上に繋がる具体的な対策を講じられていないのが現状です。
*¹健康経営における女性の健康の取り組みについて(経済産業省, 2019)
「QOLI femtech」では、女性特有の健康課題の解消に向け、「女性本人だけではない、男性社員や管理職・組織を巻き込んだアプローチ」「知識のインプットや理解促進に留まらない、行動改善にまで踏み込んだプログラム提案」の2つを主眼に置き、リテラシーテストからリテラシーアップ研修、アクションの実行までの3ステップで構成されたトータルソリューションを提案いたします。一時的な研修や施策に留まらない、企業の継続的な「ダイバーシティ・女性活躍」を体現する風土づくりを支援し、企業のコンパッション経営*² や企業ブランドの向上に貢献します。
*²従業員・経営者それぞれが、自分や他者への理解を深め、思いやりをもって寄り添う企業風土を実現する経営
本事業では、リテラシーテストや研修によって不調を抱えた女性社員が正しい知識とケア方法を知り、不調改善に向けたソリューション提案や医療機関への受診リコメンドを行います。男性社員・管理職へはヘルスリテラシーを高め、「組織内の不調を抱える社員の健康改善やサポートをする仕組み」を作っていきます。これらを通じて、全社員の働き方の多様性の支援、エンゲージメントの向上、チームワークの強化、生産性の向上など、「ヘルスリテラシーの向上が組織の成果へと繋がる」ことを目指します。
代表団体 | 株式会社SRACreative |
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URL | https://qoli.jp/ |
参加団体 | 株式会社MYPLATE、株式会社SEVENRICH Accounting、株式会社nemul i、CLINIC TEN SHIBUYA、株式会社LYL |
協力団体 | 株式会社TesTee、株式会社THE COACH、株式会社BonBon |
※実施体制は2022年9月14日時点で確定している団体を記載
事業のご担当者から
ひとこと
株式会社SRACreative/小山 侑子さん
日本でも女性活躍やダイバーシティの重要性を感じる企業が多い中、現場に目を向けてみると、「女性管理職の割合がまだまだ低い」「女性の不調(PMS、月経トラブル、更年期障害など)に関して女性自身だけでなく、男性社員・管理職のリテラシーが十分でない」「企業・組織においても、自社の本質的な課題や自社に合った解決策を見出せていない」などの課題があり、私たちが貢献出来る部分は大きいと感じています。「QOLI femtech」を通して、「女性のみならず、一人ひとりが働きやすさを感じることにより、自分らしくいられる社会」を目指し、邁進し、このプログラムを通じて、組織のコンパッション経営に貢献します!